光のもとでⅠ
10
涼先生はしばらくすると勤務に戻り、屋上の個室には私とハナちゃんと真白さんのみ。
「あの、今日はツカサのインターハイですが、観には行かれなかったんですか?」
「行きたかったんだけど、来るなって言われちゃったの」
真白さんは苦笑して言う。
「男の子ってつまらないのよ」
蒼兄のときは見にいったなぁ……と思いつつ、湊先生は女の子だよね、とも思う。
でも、ちょっと規格外かな……。
「ふふ、翠葉ちゃんが今考えたこと当ててみましょうか?」
「え? ……あ、いいです。自分で言います。湊先生は女の子でも規格外かな、と……」
「そうなの、湊ちゃんはちょっと規格外」
真白さんは肩を竦めて笑う。
「それにね、弓道の応援は大きな声をかけるとかそういうものではないの。だから、おとなしく結果が出るのを待つわ」
「あの、今日はツカサのインターハイですが、観には行かれなかったんですか?」
「行きたかったんだけど、来るなって言われちゃったの」
真白さんは苦笑して言う。
「男の子ってつまらないのよ」
蒼兄のときは見にいったなぁ……と思いつつ、湊先生は女の子だよね、とも思う。
でも、ちょっと規格外かな……。
「ふふ、翠葉ちゃんが今考えたこと当ててみましょうか?」
「え? ……あ、いいです。自分で言います。湊先生は女の子でも規格外かな、と……」
「そうなの、湊ちゃんはちょっと規格外」
真白さんは肩を竦めて笑う。
「それにね、弓道の応援は大きな声をかけるとかそういうものではないの。だから、おとなしく結果が出るのを待つわ」