光のもとでⅠ
でも、紛れもなくここは病院で……。
「夕飯はカボチャのシチューにしてみたのだけど」
と、トレイをテーブルに置く。
「食べられそう?」
少し前までは本当に匂いがだめで、何も食べられる気がしなかったのに、今はどうしてか大丈夫。
「法則みたいなものがあるのよ」
栞さんが教えてくれた。
どうやら、それは藤原さんが見つけ出してくれたものらしく、とにかく柑橘類の一切を裂ける、というものらしい。
実際に、柑橘類に属するものは何も出てきておらず、脂っこすぎるものも出てはこない。
そして、今日は入院してから初めてのパンが出た。
「これ、もしかして……」
「うん、家で焼いてきたパン」
そこへ、「腹減った~……」と昇さんと相馬先生が入ってきた。
「夕飯はカボチャのシチューにしてみたのだけど」
と、トレイをテーブルに置く。
「食べられそう?」
少し前までは本当に匂いがだめで、何も食べられる気がしなかったのに、今はどうしてか大丈夫。
「法則みたいなものがあるのよ」
栞さんが教えてくれた。
どうやら、それは藤原さんが見つけ出してくれたものらしく、とにかく柑橘類の一切を裂ける、というものらしい。
実際に、柑橘類に属するものは何も出てきておらず、脂っこすぎるものも出てはこない。
そして、今日は入院してから初めてのパンが出た。
「これ、もしかして……」
「うん、家で焼いてきたパン」
そこへ、「腹減った~……」と昇さんと相馬先生が入ってきた。