光のもとでⅠ
11
シチューを口にし、ふと窓の外へ目をやると真っ赤だった。
「きれい……」
食事中なのはわかっていたけれど、どうしてももう少し右側の様子が見たくてベッドを下りる。
窓の外には茜色に染まる空があった。
少しだけ浮かんでいる雲が貝殻のような虹色に発色していてとてもきれい。
藤山の上には茜色の空が広がり、絵の具では表現できそうにない。
こういうものこそ、写真なのだろう。
きっと、今の時間、携帯ゾーンは一等地だ。
「こういう季節なんだな」
と口にしたのは、意外にも相馬先生だった。
「日本の夏は久しぶりだ」
言いながら、私の隣に並んだ。
「きれい……」
食事中なのはわかっていたけれど、どうしてももう少し右側の様子が見たくてベッドを下りる。
窓の外には茜色に染まる空があった。
少しだけ浮かんでいる雲が貝殻のような虹色に発色していてとてもきれい。
藤山の上には茜色の空が広がり、絵の具では表現できそうにない。
こういうものこそ、写真なのだろう。
きっと、今の時間、携帯ゾーンは一等地だ。
「こういう季節なんだな」
と口にしたのは、意外にも相馬先生だった。
「日本の夏は久しぶりだ」
言いながら、私の隣に並んだ。