光のもとでⅠ
12
静さんがにこりと笑ってこちらに歩いてくる。
「翠葉ちゃん、こんばんは」
「こんばんは」
「あれ、それは?」
すぐに胸もとのとんぼ玉を指摘された。
「今、ツカサからもらったんです。お土産って」
「良かったね、よく似合ってるよ」
「はい」
もう一度ツカサに「ありがとう」を伝えると、「どうしたしまして」と素っ気無い言葉が返された。
「で、静さんの用事は?」
ツカサが切り出すと、
「翠葉ちゃん、ちょっと司を借りるね」
静さんとツカサはふたり連れ立ってエレベーターホールの裏側へと行ってしまった。
「内緒話……?」
あまり深く考える必要はなく、ただ胸もとにぶら下がるとんぼ玉が嬉しくて、ずっとそれを触っていた。
「翠葉ちゃん、こんばんは」
「こんばんは」
「あれ、それは?」
すぐに胸もとのとんぼ玉を指摘された。
「今、ツカサからもらったんです。お土産って」
「良かったね、よく似合ってるよ」
「はい」
もう一度ツカサに「ありがとう」を伝えると、「どうしたしまして」と素っ気無い言葉が返された。
「で、静さんの用事は?」
ツカサが切り出すと、
「翠葉ちゃん、ちょっと司を借りるね」
静さんとツカサはふたり連れ立ってエレベーターホールの裏側へと行ってしまった。
「内緒話……?」
あまり深く考える必要はなく、ただ胸もとにぶら下がるとんぼ玉が嬉しくて、ずっとそれを触っていた。