光のもとでⅠ
「……できない」
「そう。じゃ、外すから」
 手が伸びてきて身体ごと逃げる。
「やだっ」
「やだじゃない。こんなのつけたまま寝るな」
 だって、外したら自分ではつけられないっ。
 けれども、有無を言わさず外されてしまった。
「不服そうな顔……」
 それはそうだ。
 頼んでもいないのに外されたら嬉しくもなんともない。
 外されたあと、ツカサの手にあるとんぼ玉を見つめていると、ツカサはジーンズのポケットからチェーンを取り出した。
「これなら留め具をいじらなくても首にかけるだけでいいだろ?」
 新しく出されたチェーンは、頭からすっぽりとかぶれるほどに長いチェーンだった。
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