光のもとでⅠ
「……どうして? どうしてそんな顔で言うの?」
とても不思議だった。
何がどう、と説明できるほどの変化はない。
でも、何か決意するように言われた気がしたから。
"交換条件"というよりも"懇願"されている気がした。
「前にも話しただろ……。そのバングルは秋兄が翠を心配して作ったものだって」
ツカサの視線が袖で隠れている左腕に注がれる。
「……心配してるんだ、翠のこと。でも、記憶を無くしたっていうこともあって、会うこと事体を自重している。それで会いにきていない」
「……でも、ツカサは来ているでしょう?」
なのに藤宮秋斗さんは来ない。
そこにはどんな違いがあるの……?
「来れない理由があるの……?」
「……理由はある。でも、会わないとだめだと思う」
……理由は?
とても不思議だった。
何がどう、と説明できるほどの変化はない。
でも、何か決意するように言われた気がしたから。
"交換条件"というよりも"懇願"されている気がした。
「前にも話しただろ……。そのバングルは秋兄が翠を心配して作ったものだって」
ツカサの視線が袖で隠れている左腕に注がれる。
「……心配してるんだ、翠のこと。でも、記憶を無くしたっていうこともあって、会うこと事体を自重している。それで会いにきていない」
「……でも、ツカサは来ているでしょう?」
なのに藤宮秋斗さんは来ない。
そこにはどんな違いがあるの……?
「来れない理由があるの……?」
「……理由はある。でも、会わないとだめだと思う」
……理由は?