光のもとでⅠ
「入り口で止まってないでとっとと入ってくれない?」
藤宮秋斗さんはツカサに蹴飛ばされて入ってきた。
入ってきた、というよりは後ろから蹴飛ばされた反動で一歩を踏み出した感じ。
そして、こちらを見る顔は緊張の面持ちだった。
「これが藤宮秋斗。俺の九つ上の従兄」
ツカサは藤宮秋斗さんのことはおかまいなしで淡々と説明を続ける。
「藤宮警備に籍があって、普段は学校の図書棟に篭って仕事してる。因みに、体よく押し付けられた生徒会の顧問でもある。生態はモグラ」
……モグラ?
いつものように澄ました顔で壁に寄りかかっては怪しい言葉で説明は締めくくった。
「えぇと……初めまして、って言ったほうがいいのかな? それとも、久しぶり、なのかな……」
藤宮秋斗さんは言いながら視線を落としてしまった。
藤宮秋斗さんはツカサに蹴飛ばされて入ってきた。
入ってきた、というよりは後ろから蹴飛ばされた反動で一歩を踏み出した感じ。
そして、こちらを見る顔は緊張の面持ちだった。
「これが藤宮秋斗。俺の九つ上の従兄」
ツカサは藤宮秋斗さんのことはおかまいなしで淡々と説明を続ける。
「藤宮警備に籍があって、普段は学校の図書棟に篭って仕事してる。因みに、体よく押し付けられた生徒会の顧問でもある。生態はモグラ」
……モグラ?
いつものように澄ました顔で壁に寄りかかっては怪しい言葉で説明は締めくくった。
「えぇと……初めまして、って言ったほうがいいのかな? それとも、久しぶり、なのかな……」
藤宮秋斗さんは言いながら視線を落としてしまった。