光のもとでⅠ
静さんが使いたい写真に、そのとき撮ったものが数枚含まれるらしい。
ノートパソコンにそれらの画像が入っていた。
写真を見れば私が好きな構図であることはわかるけど、それを自分が撮ったのか、と訊かれると、そんなところへ行った覚えも、そんな景色を目にした覚えもなく、なんともいえない気分になる。
「思い出そうとしなくていいよ。今はとりあえず、俺たちがどんなふうに四月から関わってきたのかをわかってくれればそれでいいんだ」
蒼兄以外の人と出かけるなんて、今まではなかった。
そう考えると、私は秋斗さんにとても心を許していたのだと思う。
心を開いていたかはわからない。でも、安心して接することができる人だったのは確かだ。
「良かった……」
「え?」
「秋斗さんが怖い人じゃなくて良かったです」
ほっとして頬が緩む。
ノートパソコンにそれらの画像が入っていた。
写真を見れば私が好きな構図であることはわかるけど、それを自分が撮ったのか、と訊かれると、そんなところへ行った覚えも、そんな景色を目にした覚えもなく、なんともいえない気分になる。
「思い出そうとしなくていいよ。今はとりあえず、俺たちがどんなふうに四月から関わってきたのかをわかってくれればそれでいいんだ」
蒼兄以外の人と出かけるなんて、今まではなかった。
そう考えると、私は秋斗さんにとても心を許していたのだと思う。
心を開いていたかはわからない。でも、安心して接することができる人だったのは確かだ。
「良かった……」
「え?」
「秋斗さんが怖い人じゃなくて良かったです」
ほっとして頬が緩む。