光のもとでⅠ
「……私は、秋斗さんを好きだったんですね」
「……そう思いたい」
今、秋斗さんのことを好きかと訊かれると首を傾げてしまう。
でも、今までの話を聞いている限りだと、私は間違いなくこの人を――秋斗さんを好きだったのだと思う。
だって、そうじゃなかったらキスなんて、抱きしめられるのなんて、無理……。
秋斗さんと藤山でデートをする前々日に起きたことも聞いた。
街中で男の人に声をかけられ、それがきっかけで男性恐怖症になってしまったこと。
その対象に秋斗さんは入ってしまったのに、ツカサと海斗くんは大丈夫だったこと。
前日の、自分の誕生会の前に秋斗さんの仕事部屋で一緒にご飯を食べたこと。
自分が手をつなぎたいと言ったのに、結果的には無理でツカサがなだめてくれたこと。
「……そう思いたい」
今、秋斗さんのことを好きかと訊かれると首を傾げてしまう。
でも、今までの話を聞いている限りだと、私は間違いなくこの人を――秋斗さんを好きだったのだと思う。
だって、そうじゃなかったらキスなんて、抱きしめられるのなんて、無理……。
秋斗さんと藤山でデートをする前々日に起きたことも聞いた。
街中で男の人に声をかけられ、それがきっかけで男性恐怖症になってしまったこと。
その対象に秋斗さんは入ってしまったのに、ツカサと海斗くんは大丈夫だったこと。
前日の、自分の誕生会の前に秋斗さんの仕事部屋で一緒にご飯を食べたこと。
自分が手をつなぎたいと言ったのに、結果的には無理でツカサがなだめてくれたこと。