光のもとでⅠ
「正直、お話を聞いても、私が秋斗さんを好きだったことは思い出せません。でも、誰か好きな人がいたことは覚えていて、秋斗さんのお話をうかがう限りでは、それは間違いなく秋斗さんだと思うから」
「……俺が嘘をついているとは思わないの?」
どうして――どうしてそんな顔でそんなことを言うのかな。
「嘘をつく人はそんな顔はしないです」
「……ありがとう、信じてくれて」
信じる――?
私は何を保険にこの人を信じているのだろう……。
「……ごめんなさい。私、秋斗さんを信じたわけじゃないのかもしれない」
「……司、かな」
コクリと頷く。
「ツカサもそうだし、蒼兄の慕っている人だから……。そのふたつに疑いを持つ必要がないから。あとは直感です。私は家族以外の人と出かけるなんてことはしたことがないから。森林浴にふたりで行ったのなら、それだけ私は秋斗さんに心を許していたんだと思うんです」
その三つが揃わなければ、私はすべてを真に受けることはできなかっただろう。
「……俺が嘘をついているとは思わないの?」
どうして――どうしてそんな顔でそんなことを言うのかな。
「嘘をつく人はそんな顔はしないです」
「……ありがとう、信じてくれて」
信じる――?
私は何を保険にこの人を信じているのだろう……。
「……ごめんなさい。私、秋斗さんを信じたわけじゃないのかもしれない」
「……司、かな」
コクリと頷く。
「ツカサもそうだし、蒼兄の慕っている人だから……。そのふたつに疑いを持つ必要がないから。あとは直感です。私は家族以外の人と出かけるなんてことはしたことがないから。森林浴にふたりで行ったのなら、それだけ私は秋斗さんに心を許していたんだと思うんです」
その三つが揃わなければ、私はすべてを真に受けることはできなかっただろう。