光のもとでⅠ
「少しじゃなくてすごくだって」
「え……?」
「その言葉のかかる場所は"好き"だって。真っ赤になった顔を手で隠しながら教えてくれた。そのあとキスをして仲直り。その日から翠葉ちゃんは俺の恋人になったんだよ」
 そう言って笑った秋斗さんはものすごく幸せそうな顔をしていた。
 けど、私はそれどころじゃない。
 顔も頭も全身が熱く感じられて、恥ずかしくて仕方がない。
 すでに髪の毛で顔を隠している状態だ。
 それでも、きっと真っ赤なのなんてばればれなのだ。
 恥ずかしい……。
「でもね、それも数日ともたなかった」
「え?」
 顔を上げると、苦笑した秋斗さんの顔がある。
 さっきからこんなことの繰り返し。
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