光のもとでⅠ
「秋兄、端折りすぎじゃない? 全部を話すなら全部を話せ。じゃないと意味がない」
気づけば戸口にツカサが立っていて、秋斗さんはツカサの言葉に絶句した。
「言わなくてもいいことだってある」
そう答えた秋斗さんに、ツカサは間髪容れずに応戦する。
「あれは言わなくていいことのうちに入らない」
「……何が?」
ツカサに問いかけると、
「翠が頭痛を起こした翌日、秋兄は胃潰瘍で緊急入院している」
ツカサは静かな声で、何かを抑えるような声音でそう言った。
気づけば戸口にツカサが立っていて、秋斗さんはツカサの言葉に絶句した。
「言わなくてもいいことだってある」
そう答えた秋斗さんに、ツカサは間髪容れずに応戦する。
「あれは言わなくていいことのうちに入らない」
「……何が?」
ツカサに問いかけると、
「翠が頭痛を起こした翌日、秋兄は胃潰瘍で緊急入院している」
ツカサは静かな声で、何かを抑えるような声音でそう言った。