光のもとでⅠ
「くははっ、本当だ。こんな翠葉ちゃんは見たことないや」
「……秋斗さんまで」
秋斗さんは目尻に涙を浮かべて笑っていた。
そのうちお腹まで抱え出しそうで少し怖い。
「だってさ、本当に見たことがないんだ。くるくると表情が変わる表現豊かな子だってことは知っていたけど、こんなふうにむくれる様はそうそう見られない」
そう言ってはふわりと優しく笑う。
今度は泣きそうな表情ではなかった。
良かった……。
「俺と付き合ってないことになったのは、幸倉に戻る前日の出来事だよ」
話をもとに戻され、
「俺たちはそれからしばらくの間、翠葉ちゃんには会ってないんだ。そのあたりは蒼樹や唯、こっちサイドからは湊ちゃんが行っていたと思うんだけど、記憶があればそのあたりの話を聞かせてもらえる?」
「え……?」
「俺も知りたい……。何がどうして翠があんな状態になっていたのか」
ツカサが振り返り、真っ直ぐな目を向けてくる。
「……秋斗さんまで」
秋斗さんは目尻に涙を浮かべて笑っていた。
そのうちお腹まで抱え出しそうで少し怖い。
「だってさ、本当に見たことがないんだ。くるくると表情が変わる表現豊かな子だってことは知っていたけど、こんなふうにむくれる様はそうそう見られない」
そう言ってはふわりと優しく笑う。
今度は泣きそうな表情ではなかった。
良かった……。
「俺と付き合ってないことになったのは、幸倉に戻る前日の出来事だよ」
話をもとに戻され、
「俺たちはそれからしばらくの間、翠葉ちゃんには会ってないんだ。そのあたりは蒼樹や唯、こっちサイドからは湊ちゃんが行っていたと思うんだけど、記憶があればそのあたりの話を聞かせてもらえる?」
「え……?」
「俺も知りたい……。何がどうして翠があんな状態になっていたのか」
ツカサが振り返り、真っ直ぐな目を向けてくる。