光のもとでⅠ
「翠葉ちゃん、水分補給」
「とっとと飲め」
 ふたり同時に口にした。
「すごく仲良しですね」
 笑って言うと、
「うん、仲良しだよ」と答えた秋斗さんに対し、ツカサは「いい迷惑」と答えた。
「絶対に仲いいでしょう?」
 ツカサの顔を覗き込めば、
「だから、いい迷惑」
「基本、俺の回りにいる人間って『ご愁傷様』って言葉がかわいそうなくらいよく似合うんだ」
 秋斗さんは笑って口にした。
 私……三人で話しているこの空気、好きだな――。
< 2,663 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop