光のもとでⅠ
「唯兄にやりすぎだって指摘されたけど、どうなんだろう……」
 少し口もとが引きつる感じ。
 同じように心にも引きつった部分があって、チクチクと痛む。
「残酷なことを凄惨な顔で言ったほうが私の気持ちは伝わったのかな……」
 誰に回答を求めたわけでもない。
 けれども、ツカサがひとつの答えをくれた。
「心配している相手――大切な人間に拒絶された時点でどんな顔でどんなふうに話しても何も変わらないだろ」
「……そうだよね。私も、今ならわかるのにな……」
 そのときは笑うという表情さえ維持できてるのなら大丈夫だと思っていたのだ。
 思い出せば思い出すほどに自分の愚かさを痛感するばかり。
 オーバードーズなんて二度としない。
 薬をたくさん飲んだところで痛みが引くわけではないし、どんなに睡眠薬を飲んでも痛みが邪魔して決して眠ることはできなかった。
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