光のもとでⅠ
なんだろう、これ……。
すごくやな感じのやり取りだ。
「俺が幸倉に着いたとき、姉さんの最後の説得が終わったところだった。翠の部屋から出てきた姉さんに、翠のバイタルや体重を聞いて、入院を拒否してる翠に腹が立った。翠の部屋に入ったらもっと腹が立った。バカだと思った」
ツカサが私の部屋に入ってきたあとのやり取りは、自分の耳を疑いたくなるようなものだった。
びっくりしたのはそれだけじゃない。
そんな私を目にしても、この人は――ツカサは一歩も引かず、容赦の欠片もないやり取りを繰り出したのだ。
ほかの人たちとは明らかに違った。
「……ひとつひとつ逃げ道を閉鎖されていくみたいな会話」
「それが俺に求められているものだったから」
「え……?」
すごくやな感じのやり取りだ。
「俺が幸倉に着いたとき、姉さんの最後の説得が終わったところだった。翠の部屋から出てきた姉さんに、翠のバイタルや体重を聞いて、入院を拒否してる翠に腹が立った。翠の部屋に入ったらもっと腹が立った。バカだと思った」
ツカサが私の部屋に入ってきたあとのやり取りは、自分の耳を疑いたくなるようなものだった。
びっくりしたのはそれだけじゃない。
そんな私を目にしても、この人は――ツカサは一歩も引かず、容赦の欠片もないやり取りを繰り出したのだ。
ほかの人たちとは明らかに違った。
「……ひとつひとつ逃げ道を閉鎖されていくみたいな会話」
「それが俺に求められているものだったから」
「え……?」