光のもとでⅠ
「……え?」
「こんなにつらそうなのに、本当はもう話したくないんだろうなってわかってるのに、止められなくてごめんなさいっ。……秋斗さんは蒼兄や唯兄とも仲が良いのでしょう? その時点で私は秋斗さんを警戒することはないと思うんです」
「……それもどうなの? 御園生さんや若槻さんのフィルターを通していい人って思ってるだけに過ぎない。そんなのさ、藤宮の人間だから御曹司って思われるのと大差ない」
秋斗さんよりもっと後ろから、ツカサの声が聞こえた。
「坊主、おまえの言うことはもっともだけど、今は黙っとけや」
「なら秋兄だけを呼べばよかったんじゃないですか?」
「司くん、御園生さんが倒れたとき、十階の病室にいたのは誰?」
「……俺です」
「そう、私はあとから入ってきたに過ぎないし、何よりも倒れるまでのやり取りを知っているのは司くんよ」
藤原さんはいつものように淡々と話す。
「こんなにつらそうなのに、本当はもう話したくないんだろうなってわかってるのに、止められなくてごめんなさいっ。……秋斗さんは蒼兄や唯兄とも仲が良いのでしょう? その時点で私は秋斗さんを警戒することはないと思うんです」
「……それもどうなの? 御園生さんや若槻さんのフィルターを通していい人って思ってるだけに過ぎない。そんなのさ、藤宮の人間だから御曹司って思われるのと大差ない」
秋斗さんよりもっと後ろから、ツカサの声が聞こえた。
「坊主、おまえの言うことはもっともだけど、今は黙っとけや」
「なら秋兄だけを呼べばよかったんじゃないですか?」
「司くん、御園生さんが倒れたとき、十階の病室にいたのは誰?」
「……俺です」
「そう、私はあとから入ってきたに過ぎないし、何よりも倒れるまでのやり取りを知っているのは司くんよ」
藤原さんはいつものように淡々と話す。