光のもとでⅠ
「ほら……横になって」
蒼兄にベッドに押し付けられ、ベッドを完全にフラットな状態にされた。
「翠葉、おまえはさ、そういうことをできる人間じゃないと思うよ」
流れる涙を蒼兄に拭かれた。
「基本負けず嫌いだろ? そんなおまえがそう簡単に逃げようと思うことはないはずだし、そのくらい頻繁に倒れてるだろ? それに、翠葉はそんな器用な人間じゃないよ」
「そうだな、そらシスコン兄貴が言うことに間違いねぇ」
ケケケ、と笑いながらやってきたのは相馬先生。
「そんな、逃げたい逃げたくないの気持ちひとつで不整脈が意識的に起こせるようじゃ、医者が困んだよ」
額にデコピンをされ、ちょっと痛かった。
蒼兄にベッドに押し付けられ、ベッドを完全にフラットな状態にされた。
「翠葉、おまえはさ、そういうことをできる人間じゃないと思うよ」
流れる涙を蒼兄に拭かれた。
「基本負けず嫌いだろ? そんなおまえがそう簡単に逃げようと思うことはないはずだし、そのくらい頻繁に倒れてるだろ? それに、翠葉はそんな器用な人間じゃないよ」
「そうだな、そらシスコン兄貴が言うことに間違いねぇ」
ケケケ、と笑いながらやってきたのは相馬先生。
「そんな、逃げたい逃げたくないの気持ちひとつで不整脈が意識的に起こせるようじゃ、医者が困んだよ」
額にデコピンをされ、ちょっと痛かった。