光のもとでⅠ
 二度目の発作は午前中、三度目の発作はお昼過ぎ。
 四度目の発作は夕方で、発作を起こしているときに楓先生がやってきた。
 顔を見ることはできなかったけれど、かろうじて声で判別できたし、内容を聞くこともできた。
 ツカサ、電話……出ないんじゃなくて出れなかったんだ。
 それを知ることができてほっとした。
 痛みは続いているのに変な気分。
 痛いのに、気持ちの一部はほっとして力が抜けたような、そんな気がしたから。
< 2,763 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop