光のもとでⅠ
「機能を一切使ってない……?」
門柱には「藤宮」と書いてあるものの、それも見下ろすような形で撮られている。
門柱の上部からアイビーが垂れ下がっているけれど、カメラ好きの人ならば、もっと視線を低くし見上げるようにカメラをかまえるのではないだろうか。
そう思ってほかの写真も見直すと、あぁ、と思う。
これらの写真はカメラの機能は何も使われておらず、アングルも構図も計算されていないのだ。
「全部、ツカサの目線……?」
写真とは、ものがその人の目にどう映っているのかがわかる。
この写真はアングルも構図も考えられていない、色彩バランスも何もいじられていない、ツカサの目に映る世界そのものなのだ。
フィルターがかかっていない。そういう写真たち。
門柱には「藤宮」と書いてあるものの、それも見下ろすような形で撮られている。
門柱の上部からアイビーが垂れ下がっているけれど、カメラ好きの人ならば、もっと視線を低くし見上げるようにカメラをかまえるのではないだろうか。
そう思ってほかの写真も見直すと、あぁ、と思う。
これらの写真はカメラの機能は何も使われておらず、アングルも構図も計算されていないのだ。
「全部、ツカサの目線……?」
写真とは、ものがその人の目にどう映っているのかがわかる。
この写真はアングルも構図も考えられていない、色彩バランスも何もいじられていない、ツカサの目に映る世界そのものなのだ。
フィルターがかかっていない。そういう写真たち。