光のもとでⅠ
「あ、涼先生?」
 追加で尋ねると、
「くっ、不憫なやつ」
 昇さんはおかしそうに笑う。
 そして、私が手に持っていた次の写真を指差し、
「コレには会いたくないのか?」
 手元に視線を落とすと、ハナちゃんとクッキーの争奪戦をしているらしいツカサが写っていた。
 写真いっぱいにいっぱいにツカサとハナちゃんが写っている。
「こんなに焦ってるツカサは見たことない」
「だな、俺も初めてだ」
「これ、誰が撮ったのかな?」
「たぶん、真白さんだろうな。……こうやって見ると普通の十七歳だよなぁ……」
「……どういう意味ですか?」
 私からしてみたら、落ち着いた人だとは思うけれど、どこからどう見ても年相応にしか見えない。
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