光のもとでⅠ
「司は秋斗の仕事を手伝える程度には頭がいい。秋斗がしている仕事はそこらの高校生には手伝えないようなものなんだ。それを普通にこなしてる時点で普通の高校生とは言いがたい」
昇さんはどこか悲しそうな目で言う。
「俺からしてみたら、生き急いでるようにしか見えねーんだよな。翠葉ちゃんは、あいつが今なんの勉強してるか知ってるか?」
「え……? 勉強って学校の勉強じゃなくて……?」
「もう高三までの勉強は終わってる」
「え……?」
「中二の時点で高校までの勉強は終わってたんだ。今は大学三年の分に手を出してるよ」
普段医学書を読んでいるのってもしかして――。
「中学の時点で飛び級をして大学に入ろうとしたんだ」
「嘘……」
「実際にそれができる状態だった。けど、周りが止めたんだ」
昇さんはそのときの話をかいつまんで話してくれた。
昇さんはどこか悲しそうな目で言う。
「俺からしてみたら、生き急いでるようにしか見えねーんだよな。翠葉ちゃんは、あいつが今なんの勉強してるか知ってるか?」
「え……? 勉強って学校の勉強じゃなくて……?」
「もう高三までの勉強は終わってる」
「え……?」
「中二の時点で高校までの勉強は終わってたんだ。今は大学三年の分に手を出してるよ」
普段医学書を読んでいるのってもしかして――。
「中学の時点で飛び級をして大学に入ろうとしたんだ」
「嘘……」
「実際にそれができる状態だった。けど、周りが止めたんだ」
昇さんはそのときの話をかいつまんで話してくれた。