光のもとでⅠ
あ――。
先日、パソコンに入ってるデータを見て確認はした。
自分が撮ったのかもしれない、ということは感じられても、そこへ行った記憶はやっぱりなかった。
そんな現状に苦笑い。
「いつか思い出せるさ」
「だといいな……」
「ほら、就寝時間だ。片付けるぞ」
ベッドを埋める勢いで並べた写真を片付け始めたとき、
「おい……一応手紙らしきものを発見。だが、これを手紙と言っていいのかは不明だがな」
昇さんに差し出されたものは、空と百日紅の木が写っている写真だった。
その裏に、「明後日(十三日)には行くから」とそれだけが書かれていた。
「昇さん、どうしよう……」
「あ? もっとまともな手紙よこしやがれって?」
昇さんは笑いながら写真をまとめる。
違うの、違くてね――。
「すごく嬉しい……」
先日、パソコンに入ってるデータを見て確認はした。
自分が撮ったのかもしれない、ということは感じられても、そこへ行った記憶はやっぱりなかった。
そんな現状に苦笑い。
「いつか思い出せるさ」
「だといいな……」
「ほら、就寝時間だ。片付けるぞ」
ベッドを埋める勢いで並べた写真を片付け始めたとき、
「おい……一応手紙らしきものを発見。だが、これを手紙と言っていいのかは不明だがな」
昇さんに差し出されたものは、空と百日紅の木が写っている写真だった。
その裏に、「明後日(十三日)には行くから」とそれだけが書かれていた。
「昇さん、どうしよう……」
「あ? もっとまともな手紙よこしやがれって?」
昇さんは笑いながら写真をまとめる。
違うの、違くてね――。
「すごく嬉しい……」