光のもとでⅠ
「人のことバカバカ言わないでよっ。本当に気づかなかったんだから仕方ないでしょっ!?」
「……救いようのないバカだな。じゃ、俺は去る」
「相馬先生っ!?」
 先生は頭を掻きながら出ていき、残ったツカサはようやくスツールに腰掛けた。
 でも、どこか見下ろされてる気がしてムカつく。
「気づいてなかったってなんだよそれ……。俺がすごいバカみたいじゃん」
 憤慨したような顔で言われる。
「今、私のことバカバカ言ってたくせに……」
「そのバカが具合が悪いのを言わないってムカついて八つ当たりした俺はどうなるんだよ……」
 それは……なんだろう。
「ツカサ……あまりややこしいことは言わないで? 頭がパンクする」
「忘れてた。翠は勉強はできるけど、頭のメモリは少ないんだったな」
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