光のもとでⅠ
「言われた相手が何を考えるとか、そういうことを考える前の翠の考えを聞きたい」
「……でも、普通は口にする前に、相手がどう思うのかを考えるものじゃないの?」
「そういうのもありだけど、俺はそっちじゃないほうがいいみたい。翠限定で……」
「……それは、トゲトゲした言葉を言っちゃう気がするから、私が嫌なんだけど……」
「俺は別にオブラートに包まれた言葉が欲しいわけじゃないし、下手に気を使われるのも好きじゃない。そのままの翠がいいんだけど」
「……そうなの?」
「そう……。入院するよう自宅へ説得しに行ったとき、ほかの人間よりはひどい言葉を浴びせられた。泣き叫ばれて大嫌いって言われて、わかったようなこと言うなって、本当に散々だったけど、ほかの人間よりは翠に近づけた気がしたし、得した気分だったんだ。……あ、先に言っておくけど、俺マゾじゃないから」
「……何それ」
自然と笑いがこみ上げる。
「……でも、普通は口にする前に、相手がどう思うのかを考えるものじゃないの?」
「そういうのもありだけど、俺はそっちじゃないほうがいいみたい。翠限定で……」
「……それは、トゲトゲした言葉を言っちゃう気がするから、私が嫌なんだけど……」
「俺は別にオブラートに包まれた言葉が欲しいわけじゃないし、下手に気を使われるのも好きじゃない。そのままの翠がいいんだけど」
「……そうなの?」
「そう……。入院するよう自宅へ説得しに行ったとき、ほかの人間よりはひどい言葉を浴びせられた。泣き叫ばれて大嫌いって言われて、わかったようなこと言うなって、本当に散々だったけど、ほかの人間よりは翠に近づけた気がしたし、得した気分だったんだ。……あ、先に言っておくけど、俺マゾじゃないから」
「……何それ」
自然と笑いがこみ上げる。