光のもとでⅠ
「……なんていうか、御園生は真っ白だなぁって思ってた。白ってさ、ほかの色に染まる色だけど、そんな白じゃなくてさ、もっともっと強力に強い白なんだ。どんなに上から色を重ねても白に負けちゃう感じ。そんなふうに思ってた。それは変わらなくて、さらに強力な白になった感じ」
「少し独特なたとえ話だね? 自分のことをそんなに強い色だと思うことはできないけれど、でも、白って色はとても影響力のある色だと思う」
「うん」
私と佐野くんは顔を見合わせて笑った。
「でさ、気になるんだけど……。その、大切とか好きとかって……どの辺の意味が適用されんのかな?」
どの辺の意味……?
「少し独特なたとえ話だね? 自分のことをそんなに強い色だと思うことはできないけれど、でも、白って色はとても影響力のある色だと思う」
「うん」
私と佐野くんは顔を見合わせて笑った。
「でさ、気になるんだけど……。その、大切とか好きとかって……どの辺の意味が適用されんのかな?」
どの辺の意味……?