光のもとでⅠ
階段を下りながら言われる。
「翠葉ぁ、もう少し俺らのこと頼ってくんね?」
「……いつも助けられているのに、これ以上だなんて――」
「迷惑だなんて思ってないし、自主的行動のうちだから」
司先輩がそう言い切った。
「あぁ、それそれ。俺らやりたくてやってるんだよ」
司先輩の言葉に海斗くんが乗じる。
「因みに、特別扱いにも当てはまらないから」
「そうそう。友達が具合悪かったら手を差し伸べるのが当たり前」
そんなことも知らないのか、ってふたりに言われてる気分。
「……ごめんなさい……」
「「言葉間違ってる。こういうときは……」」
見事にふたりの声がはもった。
「…………ありがとう?」
「「正解」」
答えはわかっても、それをどうしてか自分が受け入れられない。
保健室に着くと、すぐにベッドに寝かされた。
「今は余計なことを考えるのはやめて少し休め」
司先輩がそう言うと、カーテンを出ていく音がして、そのまま保健室のドアが開いて閉まる音がした。
「司の言うとおりよ。今は休むこと。点滴の用意するからちょっと待ってなさい」
湊先生の声を聞くと、そのまま眠りに落ちた。
このタイミングで連れてきてもらわなければ、四限の途中で気を失っていたんだろうな。
薄れ行く意識の中で、そんなことを思った。
「翠葉ぁ、もう少し俺らのこと頼ってくんね?」
「……いつも助けられているのに、これ以上だなんて――」
「迷惑だなんて思ってないし、自主的行動のうちだから」
司先輩がそう言い切った。
「あぁ、それそれ。俺らやりたくてやってるんだよ」
司先輩の言葉に海斗くんが乗じる。
「因みに、特別扱いにも当てはまらないから」
「そうそう。友達が具合悪かったら手を差し伸べるのが当たり前」
そんなことも知らないのか、ってふたりに言われてる気分。
「……ごめんなさい……」
「「言葉間違ってる。こういうときは……」」
見事にふたりの声がはもった。
「…………ありがとう?」
「「正解」」
答えはわかっても、それをどうしてか自分が受け入れられない。
保健室に着くと、すぐにベッドに寝かされた。
「今は余計なことを考えるのはやめて少し休め」
司先輩がそう言うと、カーテンを出ていく音がして、そのまま保健室のドアが開いて閉まる音がした。
「司の言うとおりよ。今は休むこと。点滴の用意するからちょっと待ってなさい」
湊先生の声を聞くと、そのまま眠りに落ちた。
このタイミングで連れてきてもらわなければ、四限の途中で気を失っていたんだろうな。
薄れ行く意識の中で、そんなことを思った。