光のもとでⅠ
「うちの息子曰く、秋斗くんは翠葉を傷つけようと思って行動したことはないそうだよ。だから、今回も何かしら理由があったに違いないってさ」
蒼樹は確かにそう言った。
「ま、なんていうか……秋斗くんて少し静に似てるんだろ? 同じ帝王学を学んだ人間として。だから、静もそこまで気にかける。違うか?」
「…………」
「はい、黙り込むのは肯定ね。今のおまえ、親父にしか見えないもんな」
笑ってからかえば、
「同士という気もしているが、年の差的には親子未満兄弟以上だ」
「……そんなおまえを安心させられるかわからないけど、俺はさ、今のところ彼に負の感情は抱いてないんだよね」
「……零樹、喜怒哀楽の怒はどこに忘れてきた?」
「……だからさ、そういうの真顔で訊くなよ」
蒼樹は確かにそう言った。
「ま、なんていうか……秋斗くんて少し静に似てるんだろ? 同じ帝王学を学んだ人間として。だから、静もそこまで気にかける。違うか?」
「…………」
「はい、黙り込むのは肯定ね。今のおまえ、親父にしか見えないもんな」
笑ってからかえば、
「同士という気もしているが、年の差的には親子未満兄弟以上だ」
「……そんなおまえを安心させられるかわからないけど、俺はさ、今のところ彼に負の感情は抱いてないんだよね」
「……零樹、喜怒哀楽の怒はどこに忘れてきた?」
「……だからさ、そういうの真顔で訊くなよ」