光のもとでⅠ
「翠葉はそういう子なんだよね。で、それに秋斗くんが気づいていたとしたら、なんとなく今回の結末はあってしかるべきっていうか……。真相こそ知らないけど、たぶん、そういうのが原因で記憶を無くしたんじゃないかな、と思う。秋斗くんが何をしたからっていうのとはまた別のところに要因があるんじゃないかな、ってね」
こればかりは翠葉に訊かないとわからない。
でも、その翠葉は記憶喪失の状態だ。
だから、秋斗くんと話したいと思った。
そして、俺は彼が来ることを望んでいる。
別に謝ってほしいわけじゃないけど、世間で必要とされる対応ができる人間なのか、それは知っておきたいから。
藤宮の人間で、ゆくゆくは会長の座を約束されている人間。
そんな人間が天狗にならずにいられるのか。
こればかりは翠葉に訊かないとわからない。
でも、その翠葉は記憶喪失の状態だ。
だから、秋斗くんと話したいと思った。
そして、俺は彼が来ることを望んでいる。
別に謝ってほしいわけじゃないけど、世間で必要とされる対応ができる人間なのか、それは知っておきたいから。
藤宮の人間で、ゆくゆくは会長の座を約束されている人間。
そんな人間が天狗にならずにいられるのか。