光のもとでⅠ
「掃除はこの辺にして釣りに行こうよ」
粗方片付いたから掃除は終わらせていいけれど、
「秋兄、そんなに釣りとか好きだった?」
訊けば、きょとんとした顔で「全然」と答える。
「だったら今からでも帰ればいいのに、なんで夜?」
本当に迷惑な人間……。
「……少しさ、昔を思い出しつつ話とかしてみたいと思ったわけですよ」
「は?」
「ずいぶんと長い間来てなかったけど、昔は夏になるとよく来たじゃん」
あまりにも屈託なく笑うから、つい――「ご勝手に」と口が答えた。
先を歩く秋兄についていくと、外にはすでに釣りの用意がしてあった。
「さぁ、坊ちゃん方まいりましょう! お昼は川原でバーベーキューの予定です。焼きとうもろこしや焼きナス、夏野菜が美味しいですよ」
「うわぁ、バーベキューなんてどのくらい久しぶりだろう?」
粗方片付いたから掃除は終わらせていいけれど、
「秋兄、そんなに釣りとか好きだった?」
訊けば、きょとんとした顔で「全然」と答える。
「だったら今からでも帰ればいいのに、なんで夜?」
本当に迷惑な人間……。
「……少しさ、昔を思い出しつつ話とかしてみたいと思ったわけですよ」
「は?」
「ずいぶんと長い間来てなかったけど、昔は夏になるとよく来たじゃん」
あまりにも屈託なく笑うから、つい――「ご勝手に」と口が答えた。
先を歩く秋兄についていくと、外にはすでに釣りの用意がしてあった。
「さぁ、坊ちゃん方まいりましょう! お昼は川原でバーベーキューの予定です。焼きとうもろこしや焼きナス、夏野菜が美味しいですよ」
「うわぁ、バーベキューなんてどのくらい久しぶりだろう?」