光のもとでⅠ
リダイヤルから静さんにかけると、一コールで応答があった。
「司です」
『あぁ、秋斗が見つかったようだな。どうだ?』
「意外と元気です。これから釣りに行くとかふざけたこと言ってますが……」
『たまにはいいだろ。司も付き合ってやるんだろ?』
「適当に……。本人、どうやら今日中にそっちへ戻る意思はあるようなので、支倉さんに三時半に迎えに来てもらえるよう連絡入れてください」
『あぁ、わかった。きっとその辺で秋斗が脱走しないように見張っているはずだ』
「じゃ――」
『司、翠葉ちゃんが心配していた。連絡の一本くらい入れておけ』
「翠にはなんて……?」
『迷い猫を探しに行ったと伝えた』
「静さん、大きな間違いひとつ」
「司です」
『あぁ、秋斗が見つかったようだな。どうだ?』
「意外と元気です。これから釣りに行くとかふざけたこと言ってますが……」
『たまにはいいだろ。司も付き合ってやるんだろ?』
「適当に……。本人、どうやら今日中にそっちへ戻る意思はあるようなので、支倉さんに三時半に迎えに来てもらえるよう連絡入れてください」
『あぁ、わかった。きっとその辺で秋斗が脱走しないように見張っているはずだ』
「じゃ――」
『司、翠葉ちゃんが心配していた。連絡の一本くらい入れておけ』
「翠にはなんて……?」
『迷い猫を探しに行ったと伝えた』
「静さん、大きな間違いひとつ」