光のもとでⅠ
できることなら茨道は歩かせたくないし、足の裏が傷つくことのないふわふわとした場所を歩かせたい。
俺にだって少なからずともそんな感情はある。
でも――。
「栞、あれは俺たちが関与していい問題じゃないと思うぞ? あれは翠葉ちゃんと司と秋斗、三人の問題だ。三人がどうにかして乗り越えなくちゃいけない問題であって、周りの人間が干渉していいことじゃない」
栞は口を引き結び、ポロポロと涙を零す。
「はい、いい子いい子……」
小柄な栞を抱き寄せ背中をトントンと叩く。
栞は小さい子どものように、俺の胸にしがみついて泣いていた。
「栞姫はよっぽどスイハが大切なんだなぁ……」
相馬が栞を見て苦笑する。
俺にだって少なからずともそんな感情はある。
でも――。
「栞、あれは俺たちが関与していい問題じゃないと思うぞ? あれは翠葉ちゃんと司と秋斗、三人の問題だ。三人がどうにかして乗り越えなくちゃいけない問題であって、周りの人間が干渉していいことじゃない」
栞は口を引き結び、ポロポロと涙を零す。
「はい、いい子いい子……」
小柄な栞を抱き寄せ背中をトントンと叩く。
栞は小さい子どものように、俺の胸にしがみついて泣いていた。
「栞姫はよっぽどスイハが大切なんだなぁ……」
相馬が栞を見て苦笑する。