光のもとでⅠ
「……え?」
「こんなにつらそうなのに、本当はもう話したくないんだろうなってわかってるのに、止められなくてごめんなさいっ。……秋斗さんは蒼兄や唯兄とも仲が良いのでしょう? その時点で私は秋斗さんを警戒することはないと思うんです」
「……それもどうなの? 御園生さんや若槻さんのフィルターを通していい人って思ってるだけに過ぎない。そんなのさ、藤宮の人間だから御曹司って思われるのと大差ない」
気づけば口にしているし、翠を思い切り睨みつけていた。
「坊主、おまえの言うことはもっともだけど、今は黙っとけや」
「なら秋兄だけを呼べばよかったんじゃないですか?」
俺、ここにいる必要ないだろ。
相馬さんは九階にいたときから読んでいた。俺がこう動くことを……。
「こんなにつらそうなのに、本当はもう話したくないんだろうなってわかってるのに、止められなくてごめんなさいっ。……秋斗さんは蒼兄や唯兄とも仲が良いのでしょう? その時点で私は秋斗さんを警戒することはないと思うんです」
「……それもどうなの? 御園生さんや若槻さんのフィルターを通していい人って思ってるだけに過ぎない。そんなのさ、藤宮の人間だから御曹司って思われるのと大差ない」
気づけば口にしているし、翠を思い切り睨みつけていた。
「坊主、おまえの言うことはもっともだけど、今は黙っとけや」
「なら秋兄だけを呼べばよかったんじゃないですか?」
俺、ここにいる必要ないだろ。
相馬さんは九階にいたときから読んでいた。俺がこう動くことを……。