光のもとでⅠ
25~28 Side Tsukasa 03話
「俺が病室に入ったら抱きつかれた」
翠が赤面する。
けど、別に脚色などしていない。
「誇張表現はしていない。五分くらいしたら落ち着いて、すぐベッドに上がらせた。病室にカメラを設置する話をしたのはこのとき。秋兄が翠に変なことができないように監視――遠まわしに言っても翠には伝わらないと思ったから、ストレートに強姦されることがないように監視って、そう伝えたのは俺だ」
そう……きっと引き金を引いたのは俺なんだ。
「きっとそのあとね、私が病室へ来たのは。御園生さんは、司くんが静さんに連絡したと勘違いしていたから、私が前の晩に連絡をいれたことを話したわ。その直後よ……」
「翠が『消えたい』って口にした」
「そのあとは私たちの声は届いていなかったわね」
藤原さんが淡々と話し始めたのは、あの日翠が――翠が壊れる直前に口にした言葉たち。
翠が赤面する。
けど、別に脚色などしていない。
「誇張表現はしていない。五分くらいしたら落ち着いて、すぐベッドに上がらせた。病室にカメラを設置する話をしたのはこのとき。秋兄が翠に変なことができないように監視――遠まわしに言っても翠には伝わらないと思ったから、ストレートに強姦されることがないように監視って、そう伝えたのは俺だ」
そう……きっと引き金を引いたのは俺なんだ。
「きっとそのあとね、私が病室へ来たのは。御園生さんは、司くんが静さんに連絡したと勘違いしていたから、私が前の晩に連絡をいれたことを話したわ。その直後よ……」
「翠が『消えたい』って口にした」
「そのあとは私たちの声は届いていなかったわね」
藤原さんが淡々と話し始めたのは、あの日翠が――翠が壊れる直前に口にした言葉たち。