光のもとでⅠ
「先にシャワー浴びてくる」
「じゃ、上がったらご飯にしましょうね」
 その言葉に頷き、一度部屋に戻って着替えを持ってから一階のバスルームへ向かった。
「今日は湯に浸かろう……」
 先にバスタブに湯を張ろうと思いコックを捻ると、出ると思っていた場所とは別の場所から放水される。
 ツール選択がシャワーになったままだったため、ものの見事に頭から水をかぶった。
「俺、大丈夫か……?」
 豪快に水を受けてその場に座り込む。
「こんなことしばらくやってなかったのに……」
 一度コックを閉めてからはっとする。
「……ものすごく大丈夫じゃない気がする」
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