光のもとでⅠ
母さんも同じようなことを考えてきたのだろうか……。
発見が遅れたら、大ごとになってからじゃ――というのは、まさしく俺や御園生さんが翠に対して思っていることと変わらない。
「でも……司は言ったの? 具合が悪いことを言ってほしい、って」
言ってはいないかもしれない。
知り合って二日目の出来事は今でも忘れられない。
視界が朦朧とするほどに具合が悪いくせに、人目につかないようにしていた翠――。
身体を――自分を大切にしていないように見えて腹が立った。
姉さんがついているし助かるってわかっていても、鳥肌が立つくらいには怖かった。衝撃的だった。
しばらくしてからは、言ってくれなくても顔を見れば気づけると思った。
それが、つい最近までの俺――。
発見が遅れたら、大ごとになってからじゃ――というのは、まさしく俺や御園生さんが翠に対して思っていることと変わらない。
「でも……司は言ったの? 具合が悪いことを言ってほしい、って」
言ってはいないかもしれない。
知り合って二日目の出来事は今でも忘れられない。
視界が朦朧とするほどに具合が悪いくせに、人目につかないようにしていた翠――。
身体を――自分を大切にしていないように見えて腹が立った。
姉さんがついているし助かるってわかっていても、鳥肌が立つくらいには怖かった。衝撃的だった。
しばらくしてからは、言ってくれなくても顔を見れば気づけると思った。
それが、つい最近までの俺――。