光のもとでⅠ
でも、それに少しだけ救われているのかもしれなくて――。
「そう……」
気持ちに気づいてほしいと思う気持ちと、まだこのままでいたいと思う気持ちと、相反する感情が心に渦巻く。
「入院するよう自宅へ説得しに行ったとき、ほかの人間よりはひどい言葉を浴びせられた。泣き叫ばれて大嫌いって言われて、わかったようなこと言うなって、本当に散々だったけど、ほかの人間よりは翠に近づけた気がしたし、得した気分だったんだ。……あ、先に言っておくけど、俺マゾじゃないから」
「……何それ」
やっと笑った……。
この顔が見たかった。
どのくらい見ていなかっただろう……。
日数的にはそんなに経っていない。
少なくとも、七日まではこんな顔を見ていられた。
「そう……」
気持ちに気づいてほしいと思う気持ちと、まだこのままでいたいと思う気持ちと、相反する感情が心に渦巻く。
「入院するよう自宅へ説得しに行ったとき、ほかの人間よりはひどい言葉を浴びせられた。泣き叫ばれて大嫌いって言われて、わかったようなこと言うなって、本当に散々だったけど、ほかの人間よりは翠に近づけた気がしたし、得した気分だったんだ。……あ、先に言っておくけど、俺マゾじゃないから」
「……何それ」
やっと笑った……。
この顔が見たかった。
どのくらい見ていなかっただろう……。
日数的にはそんなに経っていない。
少なくとも、七日まではこんな顔を見ていられた。