光のもとでⅠ
 八日から今日までのたったの六日、一週間にも満たない。
 けど、もっと長い間見られていない気がしていた。
 秋兄は――もっと長い間見ていないんだろうな。
 翠の視線を感じて、「何?」と口にしようとしたら、その前に翠が話だした。
「私、時々すごく空回りするみたいなの」
 何を今さら……。
「知ってる」
「身体が動かせなかったり体調が悪いと、とくにそれがひどくなるみたいで……」
 翠の視線は徐々に落ちていく。
「そういうのはわかってるから、そのときは空回る前に呼んでほしい。そしたら聞くから」
「……でも、すごく何度も呼ぶかもよ?」
 上目がちに見られた。
 それ、反則なんだけど……。
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