光のもとでⅠ
 そう思って行動していても、結局のところは嫌われて二度と会えなくなることを考えていたんだ。
 もう、とっくに海底まで沈んでいてどうにもならない状態だったんだ。
 それが、このメールひとつで浮上できてしまうなんて――。
「恋って、計り知れないな……」
 蔵元には重すぎて引き上げられないと言われたのに、彼女はこんなにも簡単に引き上げてくれる。
 もっとも、彼女はそんなことを意識はしていないのだろうけれど。
 翠葉ちゃん、俺はやっぱり君が好きで、大好きで、どうしようもない人間になってしまいそうだ。
 それでも、側にいさせてもらえるだろうか――?
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