光のもとでⅠ
おまけ Side Akira 01話
御園生はキャンパスみたいだ。もしくは真新しいノート。
とにかく、「白い」というイメージ。
どんな色を足しても、どんな言葉を書き込んでも、何にも染まらない。
白といえばほかの色を調和するとか、ほかの色に負けるとか、そんなイメージしかないのに、御園生はそれらのイメージとイコールになることがない。
何もかもを白く、無垢な状態に戻してしまう強さがあるように思える。
時々、そんな強さを感じる。
あんなに細っこくて、どんなことにも臆病で、一歩踏み出したかと思うと二、三歩下がるような、そんな小動物みたいなやつなのに、時々小動物とは思えないような面を見せる。
たとえば、目の前に飢えたライオンがいるのに平気で近寄っていって挨拶をしてくるような……。
とにかく、「白い」というイメージ。
どんな色を足しても、どんな言葉を書き込んでも、何にも染まらない。
白といえばほかの色を調和するとか、ほかの色に負けるとか、そんなイメージしかないのに、御園生はそれらのイメージとイコールになることがない。
何もかもを白く、無垢な状態に戻してしまう強さがあるように思える。
時々、そんな強さを感じる。
あんなに細っこくて、どんなことにも臆病で、一歩踏み出したかと思うと二、三歩下がるような、そんな小動物みたいなやつなのに、時々小動物とは思えないような面を見せる。
たとえば、目の前に飢えたライオンがいるのに平気で近寄っていって挨拶をしてくるような……。