光のもとでⅠ
カタン、と外のポーチが開く音がして、蒼兄がランニングから帰ってきたことに気づく。
ベッドを抜け出し、部屋から顔を出して「おかえり」と声をかけると、蒼兄は爽やかな笑顔で「おはよう」と返してくれた。
「体調は?」
「うん、大丈夫。でも、今日の夜か明日には生理が来ちゃうからまた痛い人になってる」
苦笑いで答えると、
「そればかりはなぁ……男の俺にはわからない痛みだからな」
と、同じように苦笑いが返ってきた。
「今日は学校が終わったら病院だろ?」
「うん。できれば自分で歩いて行きたいんだけど、無理ならお母さんに送ってもらう」
「この時間ですらかなり暑いからな……。翠葉ひとりで歩かせるのはちょっと不安かな」
言いながら、蒼兄はシャワーを浴びに洗面所へ入っていった。
ベッドを抜け出し、部屋から顔を出して「おかえり」と声をかけると、蒼兄は爽やかな笑顔で「おはよう」と返してくれた。
「体調は?」
「うん、大丈夫。でも、今日の夜か明日には生理が来ちゃうからまた痛い人になってる」
苦笑いで答えると、
「そればかりはなぁ……男の俺にはわからない痛みだからな」
と、同じように苦笑いが返ってきた。
「今日は学校が終わったら病院だろ?」
「うん。できれば自分で歩いて行きたいんだけど、無理ならお母さんに送ってもらう」
「この時間ですらかなり暑いからな……。翠葉ひとりで歩かせるのはちょっと不安かな」
言いながら、蒼兄はシャワーを浴びに洗面所へ入っていった。