光のもとでⅠ
朝食の席には唯兄だけがいなかった。
昨夜、夕飯をみんなで食べたあと、秋斗さんに拉致されてそのまま帰ってこなかったのだ。
きっと夜通し仕事していたんだろうな、と思わず天井を見上げてしまう。
お母さんに見送られて蒼兄と家を出るとき、入れ替わりで唯兄が帰ってきた。
ここにも一日でげっそりとやつれた人が……。
「リィ、気をつけてね」
一言口にすると、吸い込まれるように自室へ入っていった。
お母さんが、
「唯くん、朝食は?」
「碧さん、エネルギーを入れるためには睡眠が必要……」
不思議な答えを述べてから唯兄はドアを閉めた。
三人揃ってクスクスと笑い、私と蒼兄は家を出た。
昨夜、夕飯をみんなで食べたあと、秋斗さんに拉致されてそのまま帰ってこなかったのだ。
きっと夜通し仕事していたんだろうな、と思わず天井を見上げてしまう。
お母さんに見送られて蒼兄と家を出るとき、入れ替わりで唯兄が帰ってきた。
ここにも一日でげっそりとやつれた人が……。
「リィ、気をつけてね」
一言口にすると、吸い込まれるように自室へ入っていった。
お母さんが、
「唯くん、朝食は?」
「碧さん、エネルギーを入れるためには睡眠が必要……」
不思議な答えを述べてから唯兄はドアを閉めた。
三人揃ってクスクスと笑い、私と蒼兄は家を出た。