光のもとでⅠ
 私はむっとして、
「朝の挨拶は『おはよう』だよっ!?」
「おはよう。で、体調は?」
 もう……。
「大丈夫……じゃなくて、今日は大丈夫だと思う。今日は始業式とホームルーム、それから生徒会の打ち合わせだけだよね?」
「そう」
「そのあとは病院で治療だから大丈夫」
「最近少しだけ、『大丈夫』の信憑性が上がった」
 ツカサはそれだけ口にして昇降口の中へ入っていく。
 学年が違うから下駄箱の列も違う。
 上履きに履き替えると、階段の手前でツカサが待っていてくれた。
 たぶん、待っていてくれたのだと思う。
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