光のもとでⅠ
04
始業式の日でも部活は行われている。
それゆえ、クラスに人が集まり出すのは意外と遅い。
教室にふたり、桃華さんと席に着くと夏休み中の話になった。
「この間は宿題で何も訊けなかったし」
そういわれると肩身が狭くなる。
「ごめんね。でも、すごく助かっちゃった。本当に危なかったの」
「私は意外だった。あの男がついていながら宿題に手をつけてないなんて」
桃華さんが言う「あの男」とはツカサのことだろう。
「うーん……なんだか色々ありすぎて……」
「その色々を聞こうじゃないのよ」
隙のない笑顔を向けられたとき、ガラ、と教室のドアが開き、クラスメイトが教室に入ってきた。
そして、私を視界に認めると、かばんを持ったまま窓際へやってくる。
それゆえ、クラスに人が集まり出すのは意外と遅い。
教室にふたり、桃華さんと席に着くと夏休み中の話になった。
「この間は宿題で何も訊けなかったし」
そういわれると肩身が狭くなる。
「ごめんね。でも、すごく助かっちゃった。本当に危なかったの」
「私は意外だった。あの男がついていながら宿題に手をつけてないなんて」
桃華さんが言う「あの男」とはツカサのことだろう。
「うーん……なんだか色々ありすぎて……」
「その色々を聞こうじゃないのよ」
隙のない笑顔を向けられたとき、ガラ、と教室のドアが開き、クラスメイトが教室に入ってきた。
そして、私を視界に認めると、かばんを持ったまま窓際へやってくる。