光のもとでⅠ
 うちのクラスは本当に仲がいいと思う。
 こういうクラスの雰囲気が好きだった。
 柔らかくてポカポカして、寝転がりたくなる感じ。
 中学のときとは何もかもが違う。
 男女の仲の良さも、クラスの雰囲気も、みんなで話す会話の内容も。
 たぶん、明日からは休み時間もお勉強タイムになっちゃう。でも、今日は始業式で授業がないから、きっと特別な日。
 そこにハイトーンで抜ける声の持ち主、飛鳥ちゃんが入ってきた。
「翠葉ーーーっっっ! 翠葉翠葉翠葉翠葉翠葉っっっ!」
 猪突猛進よろしくやってくる。
 勢いが半端なくて反射的に身を引くと、私に触れる前に海斗くんが首根っこ捕まえて押さえてくれた。
「その勢いで翠葉に抱きつくな。翠葉が折れる」
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