光のもとでⅠ
「うん。たまにスイーツ食べるためだけにマンションに行くよ」
香乃子ちゃんはどこまでもお菓子好きを披露する。
けれども香乃子ちゃんは太ってはおらず、標準体型。決して太ってるとはいえない体型だ。
そう思ったのは私だけではなく、クラスメイトからも同様の突込みが入る。と、香乃子ちゃんはにこりと笑って答えた。
「ほら、うちってマンションと反対方向にあるじゃない? あ、翠葉ちゃんは知らないよね。マンションの反対側っていうのはつまり藤山の向こう側、病院方面に家があるの」
それならわかる。
学校を基軸にすれば、マンションは南――正しくは南西に位置し、病院は北西だ。
その位置関係ではまさに正反対の場所にあると言えるだろう。
「スイーツを食べたら家まで歩くって決めてるの」
さらりと答えたけれど、その距離は結構なものではないだろうか……。
香乃子ちゃんはどこまでもお菓子好きを披露する。
けれども香乃子ちゃんは太ってはおらず、標準体型。決して太ってるとはいえない体型だ。
そう思ったのは私だけではなく、クラスメイトからも同様の突込みが入る。と、香乃子ちゃんはにこりと笑って答えた。
「ほら、うちってマンションと反対方向にあるじゃない? あ、翠葉ちゃんは知らないよね。マンションの反対側っていうのはつまり藤山の向こう側、病院方面に家があるの」
それならわかる。
学校を基軸にすれば、マンションは南――正しくは南西に位置し、病院は北西だ。
その位置関係ではまさに正反対の場所にあると言えるだろう。
「スイーツを食べたら家まで歩くって決めてるの」
さらりと答えたけれど、その距離は結構なものではないだろうか……。