光のもとでⅠ
 そうだよね。
 身近な人たちには言っておかないと、またびっくりさせてしまう。
 それはクラスメイトも同じことだ。
 でも、どうやって? いつ伝えたらいいの?
 ……実は、さっきのホームルーム前の雑談タイムはチャンスだったんじゃないだろうか……。
「それと、俺たち、もうちょっと仲良くならない?」
 え……?
 春日先輩の言葉に疑問が浮かぶ。
 ナカヨク、なかよく、仲良く――。
 それはどうしたらなれるのだろうか? なろうと思ってすぐになれるものなの?
 答えが見つからなくて、桃華さんとツカサを振り仰ぐ。と、
「司の呼び名は昇格で、俺たちはいつまでも苗字に先輩付け?」
 少し離れたところからそんな言葉がかけられた。
 声のした方を見ると、柱の影に美都先輩が寄りかかっていた。
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