光のもとでⅠ
「まだ大丈夫だよ。普通に歩ける」
小さな声でやり取りをしているけれど、回りの人が話をしていなければ必然と目立ってしまう。
そのため、「いいから」という海斗くんの言葉には素直に従った。
列から出ると、すぐそこに湊先生がいた。
「いい判断ね」
言われて、そこで待っていてくれたことがわかる。
「あとはこっちで引き受ける。海斗は戻りなさい」
海斗くんは言葉は発せず、にっ、と笑って列に戻っていった。
すぐに保険室へ連れていかれるものだと思っていた。けれど、
「愚弟のアレは見てくれるんでしょ? それに翠葉の大切なクラスメイトだものね?」
先生はテラスへと続く階段を上り、私を階段に座らせた。
ここからなら座っていてもステージが見える。
小さな声でやり取りをしているけれど、回りの人が話をしていなければ必然と目立ってしまう。
そのため、「いいから」という海斗くんの言葉には素直に従った。
列から出ると、すぐそこに湊先生がいた。
「いい判断ね」
言われて、そこで待っていてくれたことがわかる。
「あとはこっちで引き受ける。海斗は戻りなさい」
海斗くんは言葉は発せず、にっ、と笑って列に戻っていった。
すぐに保険室へ連れていかれるものだと思っていた。けれど、
「愚弟のアレは見てくれるんでしょ? それに翠葉の大切なクラスメイトだものね?」
先生はテラスへと続く階段を上り、私を階段に座らせた。
ここからなら座っていてもステージが見える。