光のもとでⅠ
「表彰状。藤宮司殿。競技種目弓道、個人競技二位。あなたは第五十五回全国高校総合体育大会において、頭書のとおり優秀な成績をおさめたので、ここにその栄誉をたたえ、これを表彰いたします」
あ……賞状とトロフィーとメダル――。
それは帰ってきた日にツカサが見せてくれた画像と同じものだった。
佐野くんの表彰が終わると、ふたりはステージ上に並び、生徒側を向いた。
ステージの下にはそれまでに表彰された人たちが並んでいる。
ツカサが号令をかけると、全員が一礼し、厳かな空気が一変した。
ところどころから労いの声や黄色い声、口笛などがどっと沸き起こる。
それはまるで、球技大会や陸上競技大会の閉会式を彷彿とさせた。
ツカサは相変わらず素っ気無い顔をしているけれど、佐野くんはちょっと照れ笑いをしている。
あ……賞状とトロフィーとメダル――。
それは帰ってきた日にツカサが見せてくれた画像と同じものだった。
佐野くんの表彰が終わると、ふたりはステージ上に並び、生徒側を向いた。
ステージの下にはそれまでに表彰された人たちが並んでいる。
ツカサが号令をかけると、全員が一礼し、厳かな空気が一変した。
ところどころから労いの声や黄色い声、口笛などがどっと沸き起こる。
それはまるで、球技大会や陸上競技大会の閉会式を彷彿とさせた。
ツカサは相変わらず素っ気無い顔をしているけれど、佐野くんはちょっと照れ笑いをしている。