光のもとでⅠ
「はい」と答えた自分の声がやけに小さく思えた。
席に着こうとすると、「何か言っておくことないか?」と先生に訊かれた。
何か……? ――あ。
「あります」
「その場でいいから」
言われて、私は自分の席から廊下側を向いて口を開いた。
「朝、ホームルーム前にも話したのだけど、私の体調はまだいつもの状態まで回復していなくて――」
何をどう、症状をどこまで話せばいいのかな。
すごく難しい境界線に悩まされる。
「前に話したことのある症状以外にも全身に痛みがあって、夏休みに集中して治療を受けてきたから耐えられなくはないのだけど、肩を叩かれたり、人とぶつかったり、身体に衝撃があるのは少しつらくて……。でも、それ以外はなんともないので――」
特別扱いしないでほしい……。
席に着こうとすると、「何か言っておくことないか?」と先生に訊かれた。
何か……? ――あ。
「あります」
「その場でいいから」
言われて、私は自分の席から廊下側を向いて口を開いた。
「朝、ホームルーム前にも話したのだけど、私の体調はまだいつもの状態まで回復していなくて――」
何をどう、症状をどこまで話せばいいのかな。
すごく難しい境界線に悩まされる。
「前に話したことのある症状以外にも全身に痛みがあって、夏休みに集中して治療を受けてきたから耐えられなくはないのだけど、肩を叩かれたり、人とぶつかったり、身体に衝撃があるのは少しつらくて……。でも、それ以外はなんともないので――」
特別扱いしないでほしい……。